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たねマウスについて

日本では一般的に、ハツカネズミを実験用あるいはペット用に改良した種を「マウス」と呼んでいるようです(専門的にはいろいろとあると思いますが)。

現在ペットショップで流通しているのは、「ハツカネズミ」、ハツカネズミの改良種である「カラーマウス」(ショップによっては「ファンシーマウス」で呼ばれています)や、小柄で白黒柄の「パンダマウス」、縮れ毛の「ティディマウス」などがいます。

上段はハツカネズミ。左はアルビノ(白毛で赤目)、右はアグーチ(野生種カラー)。
下段はカラーマウス。左は白×黒柄、右はベージュ×白柄です。

 

たねハツカネズミについて

げっ歯目(ネズミ目)ネズミ科 ハツカネズミ属ハツカネズミ。学名は「 Mus musculus」。

名前の由来は妊娠期間が約20日だからとされています。

原産地は地中海沿岸から中国らしいのですが(ただし諸説あるらしい)、今は極地を除いて世界中に分布しています。

ドブネズミやクマネズミと同じ「イエネズミ(人家に住みつくネズミ)」の仲間で、春から夏にかけては畑地に、秋から冬にかけては納屋や人家に住みつきます。
1000種ほどいるネズミのうち、人間の生活に入っているのはこの「イエネズミ」の3種だけです。

成熟日数:6〜10週、発情周期:4〜5日、
妊娠期間20日前後、生まれる子供:10匹前後
寿命:1年半〜2年半くらい
なつきやすさ: ☆☆☆☆(ペット用の子の場合)
夜行性で、上下の前歯2本が伸びますが、ハムスターのように頬袋はありません。
野生のハツカネズミは背が黄褐色で腹側は白です。

長所

ペット用で出まわっている子は好奇心旺盛で人になつきますが、噛みません。
しっぽが長く、見た目が「ネズミ」なことを抜かせば(それがダメな人はダメかも)とてもなつくので、飼いやすいです。

短所

排泄物が臭います。
場所を決めて排泄し尿の量が少ないハムスターに比べると、量が多い上に、えさを食べながらやまわし車を回しながら排泄をします。
臭いの原因は排泄物なので、小屋や遊具はこまめに洗ったり、床敷きの汚れた部分は毎日取り除くなどの飼い主の努力が必要です。

 

 

パンダマウスたねパンダマウスについて

ハツカネズミをペット用に、さらに小柄で白黒2色の毛色に品種改良したものの愛称です。

パンダマウスの学名は「Mus musclus mollosinus」。
野生のハツカネズミを亜種(※亜種とは、別々の種に分類するほどではないけれども、違いがある生物同士を区別するために付けられる分類の単位です)分けしたときの、日本固有のニホンハツカネズミをさします。白の分量が多いのですが、黒地に白のブチだそうです。

パンダマウスをはじめとしたマウスは江戸時代に日本でペットとして飼われていました。1789年にはこうしたネズミの飼育法を記した「珍玩鼠育草」という本が出版され、さらには葛飾北斎の絵に描かれていることからみて、人気のペットだったようです。

しかし、その後、パンダマウスは日本国内では途絶えてしまいました。

ところが、海を渡ったヨーロッパに伝わり、「ジャパニーズマウス」という名前で飼育され続けました。

それを1980年代に国立遺伝学研究所の先生がヨーロッパのお祭りで発見し、それを日本に持ち帰りました。逆輸入ですね。

なお、ヨーロッパでペットとして飼われていたジャパニーズマウスは、遺伝子解析したところ、日本固有のニホンハツカネズミ(Fancy1)と非常に近い遺伝子を持っていることが分かりました。

さらにその子供たちを、20世代以上に渡り近親交配を繰り返し、遺伝子をほぼ同じにして精密な実験を行えるようにしました。この子孫がパンダマウス、系統名Japanese fancy 1(JF1)とされています。
現在は、研究機関や動物園、個人のペットとして飼育されています。

なお、現在日本で出まわっているパンダマウスは、研究所から誰かが密かにペットルートに流したものがきっかけらしいです。

特徴

体長:10〜12cm(そのうちしっぽが6〜7cm)
体重:15〜25g(オスの方が若干大きい)、
毛色は、名前の通り黒と白のツートンカラーです。

 

たねカラーマウスについて

ファンシーマウスの名前で流通していることもありますが、このサイトではカラーマウスで統一しています。学名は「Mus musclus domesticus」。
ハツカネズミの改良種です。

白×黒やベージュなど、(アルビノあるいはアグーチ以外の)色や柄のある子をこう呼んでいるようです。

 

たね「パンダマウス」と「カラーマウス」

「パンダマウス」と「カラーマウス」(あるいはティディマウス)はハツカネズミを改良したものです。

そのため、全くの同種ではありませんが、同種の別亜種なので交配ができます。

白黒柄は劣性遺伝するので、白黒柄を選んで殖やしたのがパンダ柄のマウスで、そうではないのがその他のマウスです。

「パンダマウス」と「カラーマウス」という表題をつけたところで、ひとつ注意してほしいことがあるのですが、一部のペットショップや業者では、「白黒柄のカラーマウス」と「パンダマウス」がごっちゃになっています。

「パンダマウス」は愛称なので、「パンダマウス」=「白黒柄のマウス」でも決して間違いではありませんが、地域や各ショップによって違いますが、白黒柄のカラーマウスは比較的安値、パンダマウスは高値を付けられることが多いです。
そのため、確信犯的に白黒柄のカラーマウスをパンダマウスとして高値で売りつけるショップ(あるいは業者や個人)があるようです(もちろん、そうではない場合もあります)。

「どっちがどっちかなんて、よく分からないよ〜」という方へ。
これだけで決定できるわけではありませんという前置きありで、カラーマウスとパンダマウスの違いは、

・カラーマウスのほうがひとまわり体が大きい
・カラーマウスのほうがしっぽが長い(カラーマウスのしっぽは鼻先からしっぽの付根までの長さより長いのですが、パンダマウスは短い)
・カラーマウスのほうが動きが早くすばしっこい
・カラーマウスのほうが黒ブチが多い(パンダマウスは首まわりとお尻が主)

あまり参考になりませんでしたね。
個人的にはしっぽで見分けるのが分かりやすいと思います。

ちなみに右の写真はわが家で飼っていたカラーマウス(上)と、パンダマウス(下)です。

一番いいのは、パンダマウスを飼育している動物園(いるかどうかは、各動物園にお問い合わせください)に行って、実際に見て確認することだと思います。

まあ、両方を飼ったことがある者としては、ペット用に出まわっている子でしたらどちらもよくなつきますし、実際に飼いはじめれば違いは気にならないですけどね。

 

たねマウスを飼おう

パンダマウス

入手方法

・知り合いやネットなどを通じて、現在飼っている人から直接譲りうける
・ペットショップやネットオークションで買う
でしょうか。

その他、学校や会社などで実験用として使われていた子が、期間が過ぎたらと、施設の関係者に流れることがあるようです。
その方面の知り合いがいたら、一度聞いてみるといいと思います。

マウスは一般的には人気がなく、販売価格も数百円〜数千円のわりに維持費がかかるため、ほとんどペットショップでは取り扱っていません。
確実に手に入れたい場合は、面倒でも近くのペットショップに電話やメールで問い合わせをしてください。中には予約をすれば仕入れてくれるショップもあります。

常時置いているわけではないので、必ず問い合わせの電話やメールをしてから行ってください。という前置きありで、都内近郊で過去にマウスの入荷のあるショップを書きますね。

ドキドキペットくん…ティディマウスやデグー、アフリカヤマネなど、めずらしいネズミ類を扱っています。最寄り駅から15分くらい歩きますが、飼育用品も充実しています。

ピモッシュクラブ…モルモットの取り扱い数と種類が多いです。時々カラーマウスやティディマウスの仕入れもあるので、メールや電話で問い合わせをしてください。
生体は配送か飼育場近くの駅での引き渡しが主のようですが、事前に予約をすれば直接飼育場に行くことができます。
飼育用品の販売は別のため、迎え入れる前に飼育用品を一式揃えておいたほうがいいです。
個人的には、可能であれば配送よりも実際に見て触れてから決めてほしいと思います。
なお、今うちにいるパンダマウスはここからお迎えしました。

・ペットシティお台場店(生体の販売はペットのコジマ)…5〜6年前まで定期的に仕入れていたため、最初に迎えいれた子はここからお迎えしましたが、今は仕入れていないようです。当時は「ドワーフパンダマウス」という名前で、価格は2500〜3000円弱で売られていました。

ペットフォレスト…仕入れ担当の方がネズミ好きだったため、一時期、あざみ野店や新百合ケ丘店・鷺沼店などで、白黒柄のカラーマウスをよく見かけました。ラットの入荷もあり、うちのラットはここからお迎えしました。
しかし、あまり売れなかったからか、最近は見かけなくなってしまいました。

あとは、ネットオークション(ビッターズ)でカラーマウスやパンダマウスが時々出品されています。ただし、パンダマウスの名前で出品されていても、パンダ柄のカラーマウスのことがあるようなので注意してください。

 

飼う際に必要なもの

飼育ケース(うちでは衣装ケースを使っています。大人のマウスならハムスター用のケージが使えます)。
床敷き(新聞紙を細かく裂いたものでOK)
給水ボトル(よく水を飲むので、必ず用意してください)
えさ(ハムスター用のペレットを代用してください。あとは野菜や果物など。たまに穀物や種子をあげると喜びます)。

必要なものも飼育方法も、基本的にはハムスターと同じです(砂浴びはしないので、砂は用意しなくていいですが)。
そのため、ハムスターの飼育書を1〜2冊入手して参考にしてください(マウスの飼育書は、洋書ならアマゾンなどで入手できますが全編英語です。日本語で書かれているマウスオンリーの飼育書はありません)。

ただし飼育ケースは、体の小さいパンダマウスや子供のマウスの場合(大人なら大丈夫です)、ハムスター用のケージでは隙間から脱走する可能性があるので注意してください。

床敷きや給水ボトルはハムスター用に売られているもので大丈夫です。うちはハムスターを一緒に飼っていたので、そのままえさも同じメニューにしてます(野菜や果物の中には、あげていいものといけないものがあるので、飼育書を参考にしてくださいね)。

余裕があれば小屋(トイレットペーパーの芯やお菓子の空き箱などでも代用できます)や、まわし車や遊具を入れてあげると遊びます。
トイレは入れても覚えませんが、飼育ケースのはしっこでする習性があるので、こまめに取り除いてください。

 

複数飼いは?

メスなら1つのケースに複数飼っても大丈夫ですが、オス同士はむずかしいです。
個体差もあるので、まれにうまくいくこともありますが、少しでもケンカするようなら1匹づつにしてください。とってもなわばり意識が強いので、ケンカを始めると流血騒ぎの末、最悪の場合は殺しあいにまで発展します。

また、メスなら複数飼いが大丈夫だと書きましたが、中にはマウンティングを主張する子がいます。
マウンティングは、1匹が他の子を追い回し、この空間の中で自分が一番偉いんだと主張する行為で、サル山のボス争いのようなものと考えると分かりやすいと思います。上下関係が決まった時点でおとなしくなるようですが、なかなか決まらずにずっと続く場合もあります(わがやでも経験あり)。
その間、追い回されている子は多大なストレスを受けるため、長期間に及んだり、ケンカに発展しそうになったら別々にしてください。

また、つがいで飼うと「ネズミ算式」に増えます。

メスが妊娠した場合、お腹が大きくなったな?と思った時点でオスとメスを引き離したほうがよいです。
そのまま一緒にしていると、出産直後にオスがメスを追い回すようになり、連続出産になる危険性が高いです。連続出産はメスマウスに負担をかけるだけですので、避けてください。

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