病院に連れていこう
野生の世界では、ハムスターやマウスなどの小動物は、他の強い動物の前ではもちろん、仲間同士でも弱みを見せると周りから狙われてしまいます。
それは本能として残っていて、ペットとして飼われている場合も同じです。人間を前にしてもぎりぎりまで元気にふるまいます。
その上、体が小さいぶん進行が早いので、飼い主が気が付いた時には病気が手に負えないところまで進行していることもあります。
自分のペットが少しでも体調が悪いそぶりを見せた場合は、すぐに動物病院に連れて行ってください。
寿命の短い動物にとっては、人間にとっての一日が、数日〜数十日にあたります。人間にとって数日だとしても、動物にとってはその何倍もの日数を苦しむことになります。
その際、事前にハムスターやマウスなどを診てもらえる病院を、あらかじめ電話帳やネットなどで探しておいてください。
犬と猫を専門に診ている動物病院が多く、ハムスターやマウスなどを診てくれる病院はあまり多くないのが現状です。
また、診療動物にハムスターやマウスなどが入っていても、本来は犬猫専門で、ハムスターやマウスの病気に詳しくない病院もあるので、ネットや口コミなどで情報を収集しておくことをおすすめします。
小動物は安く簡単に入手できても、いざ病気になった際の病院探しが苦労します。
病院に連れていく時はキャリーなどに入れて連れて行きます。その際、夏はタオルに包んだアイスノン(冬ならホカロン)などを一緒に入れるなどして、暑さや寒さには充分に気をつけ、病院に着くまでにバテないように工夫してください。
いくらかかるの?
あくまでハムスターやマウスの場合です。
もちろん病院によって違いますが、うちでお世話になったことのある病院では
・初診料 1,050〜円(再診料600〜円)
・角膜検査 800円
・点眼薬 1,000円
・内服薬 (抗生物質 500円、ビタミン剤 800円)
・レントゲン 5,000円から
目やにが出る・ハゲができた・元気がないなどの症状で、薬を飲ませるだけなら2,000〜4,000円くらいです。
レントゲンや腫瘍の摘出などの外科的処置をすると1〜2万円くらいでしょうか。うちでは受けたことがないのでくわしいことは分かりません。
ハムスターもマウスも病気にかかることがなく一生を過ごす子もいれば、かかりやすい子もいます。また生まれつき病気を持って生まれてくる子もいます。
きちんと飼っていても病気にかかるときはかかりますし、かかってしまうと進行が早いです。
数千円といっても小中学生が自分の財布からお金を出すにはきつい金額ですよね。いざというときのためにお小遣いをためておいたり、お年玉を取っておいたりしておくことをおすすめします。
親御さんも、生き物は病気にかかること、その場合は出費がかかることを頭に入れてから子供に買いあたえてください。はっきりいって買ってからのほうがお金はかかります。
ハムスターは種類を選ばなければ1,000円以下で(セールだと500円とか)買うことができるので「また買えばいいじゃん」的な考えの人もいるようですが、それだけはやめてください。あくまで私達と同じように命のある生き物です。治療ができなくて放置してしまうのはあまりにかわいそうです。
薬のあげ方
ハムスターは写真のように首の後ろの皮をつかむと動かなくなります。
それでも暴れる子は直接つかむと暴れるので、タオルなどで体全体をつかんで固定します。
そして動けなくしてスポイトで薬を飲ませます。
ただし、無理やり飲ませることがストレスになってしまうので、あまり強引なことはしないでくださいね。
つかまえなくても、綿棒に薬を含ませて口元にもっていくと飲んでくれる子もいます。
それでもダメな子は、好物のえさや水でふやかしたペレット、ヨーグルトなどにたらすとなめてくれます。
目薬は体を固定した状態で目にたらします。軟膏タイプは綿棒につけて目の上にそっと乗せてください。
どちらも、余分な薬はティッシュで拭きとってくださいね。
また、ハムスターは目薬が乾かないうちに砂浴びすると目に砂がついてしまうので、目薬が乾くまでは砂浴びの容器は外に出しておいたほうがいいです。
爪を切る場合も体を固定し、動けない状態で小さなつめ切り(あるいは鼻毛切り)で、手を切らないように気をつけながら切ります。切っている最中に暴れることがあるので、あくまで慎重にお願いしますね!間違っても手を切ってしまわないように充分注意してください。
また、透かしたときに赤く見える部分には血管が通っているので切らないように。
うちでは暴れる子は手を切りそうで怖いので自分で切ってません。不器用な人は病院で切ってもらってください。
また、木の遊び道具などをあげると引っかいて自然に爪が削れます。
応急処置について
夜中などで動物病院が診察時間外だったり、休診日だった場合の応急処置です。
あくまで応急処置なので、病院がひらく時間になったら病院に連れて行ってください。
・体温が下がって冷たい場合
手のひらで包んで人肌でゆっくり暖めます。30分くらいでゴソゴソと動きはじめます。
寒さで擬似冬眠の状態になってしまった場合は、タオルなどに包み、直接風が当たらないようにしてドライヤーであたためます。蘇生する場合は20分〜1時間くらいで戻ります。
回復したらはちみつや砂糖水などの糖分を少量あたえます。
・お腹の調子が悪い場合
ヨーグルト(ドリンクタイプも可)を小豆大ほどあげるか、乳酸菌タブレット(アリメペットなど)をあげて様子をみてください。
うんちが水っぽいなどの下痢の症状は、脱水症状を引き起こして死亡率の高いとても危険な病気です。甘く見ずに、一刻も早く動物病院に連れて行って適切な処置をしてもらってください。
・元気がなくぐったりしている場合
好物のえさをあげるか、はちみつや砂糖水などをスポイトあるいは綿棒などに含ませて口元に持っていってください。ただし無理やり与えるとノドに詰まる危険があるので無理強いはしないでください。
また、市販で下のような栄養補助剤が売られています。普段から適量をあげるか、緊急の場合は活用するといいと思います。